私のお知り合いで20代の素敵な女性がいます。
一見おとなしそうな印象の彼女と私が初めて言葉を交わしたのは宿泊を伴うイベントの温泉でのことでした。
入浴を終えて、鏡の前に隣合わせになった時、少しおしゃべりして、
彼女が先に席を立った時、当たり前のようにティッシュで床に落ちた髪の毛をサッと集めてきれいにした仕草を見て、
「なんて素敵なお嬢さんなのだろう!!私も娘には、こんな素敵なことが当たり前のようにできる子に育てたい!」
と感激して、そのことをそのまま、その場で彼女に伝えました。
そうしたら、彼女ははにかみながら、少し困ったような顔をして、
「母にこうしなさいと、言われてきたんです。でも私は母にわだかまりがあって・・・。」
と言っていました。
(その後、彼女が私のヒプノセラピー年令退行のセッションを受けてくれたのはまた別の話)
でも私は、彼女にとっては当たり前にしたその仕草に
彼女のお母さんの彼女への大きな愛を感じました。
親になってわかりますが、一つ一つの細かなことを、子どもに習慣になるまで伝えることは、まぁまぁ、大変でめんどくさいことです。笑笑
その大変でめんどくさいことを彼女のお母さんは、
きっと他にもいろいろ何度も何度も彼女に伝えてきたのでしょう。
彼女の中にわだかまりが残ってしまうほどに。
でもそれは、彼女のお母さんが、
「この子がその後の人生を周りの人に大切にされて、好かれて、愛されて生きていってほしい。」
と願ったから。
意識の上ではもしかしたら、具体的にそういう風には考えていなかったかもしれませんが、
深いところではそう願っていたはずです。
「愛する娘が幸せに生きていけるように。」
現に、私は彼女のその仕草1つで彼女のファンになりました。
もしも今、彼女がそのお母さんの愛の大きさに本当には気づいていなかったとしても、今はまだ、それでもいいのだと思うのです。
(もちろん、今がその心の中のわだかまりに向き合うタイミングだと思う方は、ヒプノセラピーで向き合えますよ☺️)
今、自分の母にわだかまりがあっても、今後、例えば大切な人と過ごしたり、子育てをしたりと様々なことを経験していく中で、どこかのタイミングで、母親から自分への愛の大きさに気づくことがあるかもしれません。
でも、大きな愛があったと気づけることは、
一度、母親にわだかまりを感じる経験をしたから。
もし、いつも大きな愛に包まれていると感じ続けてきたなら、
もしかしたらそれはその人にとって
日常の当たり前のことになってしまうかもしれません。
わだかまりを感じているところから、母からの大きな愛があったと気づく瞬間には
ものすごく大きな幸せ、安心そして愛に包まれていたと知る感覚を経験することができるのではないでしょうか。
そう思うと、人が営むすべての仕草が、その人の親からの愛の賜物のように感じて、
人の営みがとても美しく、いとおしく思うのです。
昨日、丁度、実家に帰っていて、
「あれも持っていきな!これも持っていきな!」
と親からたくさん持たされた、野菜を冷蔵庫にしまいながら、
今朝、気持ちの良い朝日の中でそんなことが浮かんで、
幸せな気持ちに浸っています。
〜今日のアファメーション〜
「私の行為一つ一つに愛や慈しみが宿っています。
私のしぐさや行動一つ一つに愛がのって波紋のように、どんどんと広がっていき、愛の響き合いが起こっていきます。」
心の宝石輝かせよう♪
ヒプノセラピー✨Lino